韓国でも人気 「考えない練習」2011.5

　昨日たまたま用事があって、大きな町まで出かけてきました。

当然大きな町には大きな本屋さんがありますので、立ち寄ってきました。

 

　ちょびっとですが日本語原書もあって感激しました。　　

　　小池龍之介さんの著書が韓国語に翻訳されて人気です。

 

　　　昨日、書店のベストセラーコーナーでとってきた写真ですが。

 

　　

 

　　　上に位置する本のタイトルは、日本語に直訳すると「怒らない練習」。

 

　小池さんの著作のなかに「もう怒らない」というタイトルの本はありますが

 

　「怒らない練習」というのは見つかりません。

 

　韓国版タイトルの「怒らない練習」というのは、

 

　「考えない練習」にひっかけた　「もう怒らない」の翻訳なのかな？

 

　「考えない練習」よりもこの「怒らない練習」のほうが

 

　韓国では受けているというのが興味深いなと思います。

 

　韓国人も自ら「怒りすぎだななんとかせねば」と内心思っているのでしょうか？

 

　

　「考えない練習」も「考えを捨てる練習」というのが韓国版タイトルです。

 

　考えない練習という言葉はなんのことだかピンとこないようです。

 

　村上春樹の1Ｑ84はまだまだ健闘していました。

 

　3月くらいにはなかった新しい帯が付いていたので

　

　なんだろうと思ってみると

 

　「喪失の時代」映画化と書かれていました。

 

　「喪失の時代」とは「ノルウェイの森」の韓国語版映画タイトルみたいですね。

 

　

　

 

あと　春にシン・ジョンア氏が出した本がまだベストセラーに残っていました。

 

　サブタイトルには　「事件」前後　とありますね。

 

　

　シン・ジョンア事件についてちょっと簡単に説明します。

 

　　この事件、下手なドラマよりもドラマチックだということで、

 

　　「ミスリプリー」というドラマになってしまいました。

 

　このドラマにＪＹＪのメンバーが出演するということでも話題を呼びました。

 

　まずは、 東国大学教授だったシン・ジョンア氏ですが、

 

　エール大で博士号を取得、美術館キュレーターの経験有りとの経歴。

 

　これ自体が詐称だったということです。

 

　シンジョンア氏が青瓦台政策室長ビョン氏と不倫関係にあり、

 

　このビョン氏特別交付金を交付してしたのですが、その交付先が興徳寺という寺。

 

　その寺の所有者が東国大の理事長で、

 

　つまりはそういう流れでビョン氏がシンジョンアを

 

　東国大の教授にさせたとい疑惑。

 

　シンジョンア氏は学歴詐称、横領、詐欺なんかで立件され

 

　ビョン氏も収賄、横領で立件されたという数年前の韓国大スキャンダルでした。

 

　　これは彼女が自分の口からその事件について語った自叙伝というか、、まあ暴露本です。

 

　　石原真理子の「ふぞろいな秘密」に匹敵する話題の一冊でした。

 

　シンジョンア事件以前の数年前にも韓国ではあっちこっちで学歴詐称事件が明るみにでました。

 

　そのとばっちりを受けて、私のような外国人が、小学校で日本語教師しようかくらいのことで

 

　大学卒業証明、本国確認許可のサインを求められるようになりました。

 

　まったくめんどくさい。

 

　あと先日運転中のラジオで、　「正義とは？」が凄い勢いで売れてるというニュースを聞きました。

 

　日本で話題になったのは、だいぶ前だったと思いますが、

 

　ハーバード大学　マイケル・サンデル教授の

 

　「これから正義の話をしよう」　ですね。　

 

　まったく同じ本かどうかは確かめてないのですが

 

　マイケル・サンデル教授の著作であることは確かです。

 

昨日の本屋さんの翻訳書ベストセラーの上位にもちゃんと鎮座していました。

　

 

　それで日本語の生徒さんに「その本知ってますか？」と聞いてみたのですが

　

　知ってる人は誰もいませんで、

 

　ある生徒さんがこういいました。

 

　「先生、韓国人ってね、ベストセラーだっていうだけで

 

　自分も一冊買っておこうって思うものなんですよ。

 

　他の人も持ってるなら自分も買わなきゃまずいって。

 

　だからある程度売れたら、流行に乗りたい人たちが続けて買うんですよ。

 

　だからベストセラーなのに意外と読まれていないってことあるんですよ。」

 

　と。　（ほんまか？）

 

　インテリア用読書。　（そんな需要があるならカバーだけ別売りしてもいいかもしれない）

 

　自分を賢く見せるためのアイテム。　

 

　そういえば、去年くらいに韓国の女の子たちの間で昔風のカメラ、

 

　私はカメラに詳しくなくて名称は良く分からないのだけど

 

　大型でレンズが前にぼこっと付いているあの重いカメラ

 

　（私は大嫌い！　重いし、すぐに撮れないし、失敗しやすい）

 

　なんか一眼レフとかいわれていたような

 

　メーカーはキャノンとかがいいらしい。（こんな表現でもうしわけありません、、、）

 

　あれをぶら下げて歩くのが流行した。

 

　写真を写せればいいが、写せなくても構わないらしい、ファッションだから。

 

　私はあれをぶら下げている女の子を見ながら　

 

　「重いのに、、、、」となんともいえない気持ちになった。

 

　私は旦那のおかげであれをよく持たされるが、すごく邪魔。

 

　

 

　本もカメラもいまや実用だけのものじゃなくて

 

　知的に、賢く見せるためのファッションアイテムなんでしょうかね。

 

　これを持っていたらモテ度が上がる！みたいな。

 

　　モテるか？あれで。

 

　

　韓国のベストセラーから始まって、モテの話になってしまいました。

 

　お付き合いありがとうございました。