先日ソウルの地下鉄で
ソウル教育庁が出した広告
[先行学習追放キャンペーン」を見て
かずこさんと盛り上がりました。
この話は、仕事に行っちゃっていなかったまきさんには
全く伝えていなかったのに
まきさんから「先行教育と教育庁関連」の記事が出ていたので
「おお!シンクロ!」と一人で喜んでいました。
私はあのソウル地下鉄の広告を見て
「教育庁いろいろやってるけど、まあ無理だろう、、、」と思っちゃたんですね。
なぜかというと、韓国ではあまりにも私教育に
みんなが力を入れてお金を注ぎ込んだせいで
優秀な人材がどんどん私教育のほうに行っちゃって
その結果、 優秀な私教育の先生はたくさんいるのに
学校の先生の「教える力」というのは、あまり伸びてないように見えるのです。
私教育の先生というのは
生徒の成績が伸びないと、塾には生徒が集まらないし
家庭教師は呼んで貰える先がなくなる。
あしたのおマンマの保証がないもので
結局私教育の先生たちは「教える技術」の鍛錬にいそしみ
それが何年何十年積もっていくと、
公教育の先生との、「教える力」はすごい差になってしまう。
公教育の先生たちは
「つぶしのきかなさそうな」
「学校の先生以外の仕事はもうできなさそうな」
「融通性のない」
「世間の常識を知らない」
といわれてしまうのですね。
そしてオンマたちは学校の先生が「いい評価」をくれるかどうかに腐心し
学校の先生が「ちゃんと教えているかどうか」はもう問題にしない。
(つまり諦めてる)
まきさんがパンフの内容で紹介していた方法で
○先行学習型私教育の弊害・問題点
○学力に合った徹底学習の必要性
○先行学習型私教育に対する誤解と真実
・英語は幼いほど速く習得できるというが
・男女の発達の違いも先行学習で?
・他人よりも有利なのでは?
○変化した教育環境に対する悩みと解答
・フルタイム、子どもケアサービス
・各種大会でよい成績を得るためには
・私教育を利用しない英語学習
・学校で子どもに合わせた学習指導を受けるために
こういうことを改善して対応策をねって
教育庁が威信を取り戻していくとすると
学校の各先生方にはっぱをかけることになります。
「出来ない子は居残りさせてでも教え込む」という
昔の先生のような細かい指導をしていくことになると思いますが
さあ、すっかり「先生様」気分で高みに上げられてしまった彼らに
それが果たして可能だろうか???
と私なんかはちょっと危ぶんでます。
昨日我が家を訪問してくれた「公文の先生」は
実に熱心な方です。
公文の先生って、韓国の場合、訪問教師です。
その地区担当の先生が来るだけで、
母親が選ぶことが出来ない人です。
なんでこんな熱心なやる気のあるベテランの良い先生が
うちの近所の担当になってくれてるのか!!
ありがたい!!と思いながら
私はこの人にいろんなことを聞きまくってます。
「先生は○○についてどう思いますか?
■■の実施と対策についてどうなさってますか?」
この方は、子供の「手の力、指の力」というものをとても大事にしてて
授業が終わった後、必ず私を読んで
一言二言アドバイスしていきます。
今日のアドバイスは
「こうなったら勉強を休ませましょう」の目安です。
鉛筆をもって書き始めるときの手の位置に注目
書くことに疲れると
子供たちの手の位置は
だんだんと
ずり下がってくるそうです。
こんな具合に
こうなったら「一息入れさせてください」 ということです。
そして、指がそうなっているときは
おそらく手首の角度もまっすぐではなくて
変なかたちに曲がってしまっているときが多いので
目安は鉛筆をもつ指の位置と、手首の角度だそうです。
「ほー!先生。よく観察しましたねえ」
「私、公文やってからもう長いですから、
観察してるとそういう共通点がでてきたんですよ。
子供育てる時に、体を育ててやるのを同時進行してやらないと
頭だけの勉強では無理があると思いますね。
その指とか手首の角度で書いたものって、無理やり書かせても良くないです
いったん休ませて正しい位置に戻したほうがいいです」
「観察が鋭いですねえ
ところで、先日ソウル教育庁が発表した「先行学習追放キャンペーン」
どう思います?わたしなんかは相当懐疑的ですけど」
「うーん、自分がこういうふうに細かく子供を見られるのって
やっぱり一対一教育だからだと思うんですよ。
学校の先生ってどうしても何十人を一度に見るわけですから
私教育と同じようにはいかないでしょうね。
自分がやっても公教育での細かい指導は無理だと思います。」
確かにそうなんである。
公教育の先生に私教育の先生のような鋭さを求めるのは
かなり無理だ。
しかし、公教育には私教育にはない強みがある。
なにかというと「一番からだの状態のいい時間に子供と会える」ことと
「学校ならではの強制性と拘束性があること」なんである。
一人一人に細かい指導はできなくても
学校全体でレベルを上げていこうということは出来るわけで
それも全員参加で。
だから、うちの子供の学校で始まった「集中力養成プログラム」みたいなもの。
具体的には全校生徒に「高速学習」で「速聴・速読」をさせるのだが
こういうのこそ「ソウル教育庁」が取り入れたほうが
効率的ではないのかしら??? と思ったのだ。
いきなり私教育並みの細かい指導なんか徹底させたら
先生たちうつ病になっちゃうよ。
そうでなくても韓国って潜在的な精神病の巣窟なんだから
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