日本の観光

徳島紀行(4)2012.1.25

백강 문정사랑 2013. 9. 13. 10:59

蜂須賀家政の朝鮮出兵に関する調査のため

  徳島県県立博物館(文化の森)へ出かけました。



 

 

 

 うちの夫は、韓国から国際免許をもってきていたので


 

 日本での運転はすべて夫。


 

 実家で遊んでいる車を貸してもらって家族でゴー。



 

   話は変わりますが、徳島は「鳥居龍蔵」という学者の出身地です。


 

  鳥居龍蔵は、19世紀末から20世紀はじめにかけて


 

  アジアを調査した学者です。 



 

   その踏査地は

 

   韓半島はもちろんのこと、


 

  台湾、中国、モンゴル ロシアまでも。



 

   日帝時代は、朝鮮総督府の要請のもと当時の朝鮮を調査しました。


 

   


 

   

  徳島には「鳥居龍蔵記念館」があります。


 

  以前は、徳島市内ではなく、鳴門市内にあったのですが


 

  去年から徳島市に移され


 

  県立博物館の建物の中で


 

 鳥居龍蔵記念館まで一緒に見られるようになっていましたので


 

  これもあわせて見学してきました。



 

   


 

  これは中国で撮影したコインドルのようです。



 

  





 

  



 

 こうして展示物がありまして、 


 

  (展示館一つを移したという割には

     以外に広くありませんでした)



 

   



 

  鳥居龍蔵が撮影した


 

    昔の朝鮮の風景です。



 

 これは一部ですが


 

  鳥居龍蔵がその当時とった朝鮮の写真は


 

  現在では、ソウルの国立博物館に保管されているそうです。


 

  展示されているのかどうかは分かりませんが。



 

 


 

    私がこの鳥居龍蔵展をみて感じることは、、、


 

    全然学術的価値とは関係ないことです。



 

   この学者、研究調査に、嫁さんも子供も全部引っ張って連れて行って


 

   家族総出やないか!   


 

  

  嫁が堪能な蒙古語を生かして通訳? 


 

   次女がイラスト担当?  家のモンつかいまわしとるな。


 

   カメラったって、今みたいにデジカメがあるわけじゃなし

  

  機材は重いし、やたら寒いところに出かけてるし、


 

  この学者、絶対に相当嫁さんに迷惑かけたな。 


 

   ちゃんと死ぬ前に、婦人に感謝して亡くなったんだろうか?


 

  

  なにい、きみ子婦人が着物や家財を売っては夫を支えてきたあ??


 

   うちと同じやな、、、、、   いや、とりあえず私なんも売りとばしてはないけど。


 

   

   あちらは東大の教授で、国費で調査した分まだ、ましや。


 

    うちは全部自腹やしな。  


 

   勝った! (←なにが?)


 

 



 

  話を戻します。


 

 この鳥居龍蔵の業績の見学は有料ですが (といってもたしか大人200円くらい)


 

 ちょうど、日本の小学生の冬休みに当たっている期間でしたので


 

 子供達は無料。


 

 

 県博物館の常設展も 冬休み期間につき、


 

  小学生無料という嬉しいサービスがありました。



 

   常設展といっても、恐竜の化石展示などもあるので


 

  子供達は喜んで見て回っていました。



 

   さて、県立博物館に来た目的は


 

    蜂須賀家政の朝鮮出兵の調査です。



 

   かねてからメールやり取りを繰り返してきた学芸員さんに

  

   直にお会いして話を伺いました。




 

  ところが、学芸員さんといっても、それぞれに


 

  「歴史担当」であったり「考古学担当」であったり、まちまちだそうです。


 

  


 

   県立博物館「歴史担当学芸員」の方が出てきてくださいました。


 

   この方の専門は「江戸時代」だそうです。


 

   朝鮮出兵などに関する深い知識はないのでと最初におっしゃいました。


 

    大丈夫です。こっちもありません。



 

  しかし、とりあえず、お探しのものはこのあたりではないだろうか?ということで


 

  いくつか資料をみせてくださいました。




 

     この学芸員さんが勧めてくれた書籍が


 

   

歴史に見る四国―その内と外と/著者不明
¥7,350
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この本の中に、高知大学の教授の書いた論文が収められていました。



 

     『慶長の役における「四国衆」』   ー津野倫明ー



 

    しかもその中に例の井邑会議の内容が載っていました。


 

   各大名の全羅道侵攻計画です。


 

 


 

   蜂須賀家正・生駒一正

      井邑・高敞→南平・霊岩 


 

                  という記述がありました。



 

   生駒というのは香川県の大名です。 


 

     はー。ビンゴ!


 

    やっぱり蜂須賀家政は、私の住む町 高敞まできてたんだ。



  私が現代車や飛行機のある時代に、


   徳島に帰省するだけでも大変なのに


   1597年に船に乗って、しかも武器もって、


   部下引き連れて戦争に来てたわけだ、、、


   何千人もの阿波の人間が。


   当時は徳島から船にのって釜山につくまでに一ヶ月かかったそうだ。


  


学芸員さんが、県立図書館にある資料をいくつか教えてくれたので


   コピーをとりに図書館のほうに向かった。




   夫は


   「書籍じゃなくて、論文が必要なんだ」といって


   郷土史のコーナーから


   論文を探しまくって、それなりに自分の探したいものをいくつか見つけ出していた。


  

   韓国で資料を探すときは

 

   ほとんどの論文がデータとしてあがっているから、


  コンピューターで手に入れられるのに


   日本の資料は、、、、   いまだにアナログ方式で。


   さっきも学芸員さんと資料入手の難しさを嘆きあったところだった。




   夫は「徳島県史」だのも全部出して、該当年度を探し


   やっぱりそれなりに掘り出したいものを掘り出していた。



  

  そして、彼はいつも韓国でするように、イキナリ


  「この徳島県史いただけませんか?」  (←非売品)



  と言え、と私に言う。


  「あかん!あかん! ここは日本やから、


   そういうずうずうしいことはあんたの縄張りの国でいえ! 」と私は断る。


   

   「なんで! 言ってみたらもらえるかもしれんやないか。 


    どうせ読む人おらんぞ こんなの」


   「あかーん!」


   「それだったらお前の親戚の県庁公務員に裏から手まわしてもらって

   

    観光課とかに頼んでもらってくれ」


   「それもあかーん! あの親戚は、頭が固くてまじめやから


   性格にぴったりの公務員やっとるんや。


    そんなまじめな人困らしたらあかーん!」




  それでなくても私たち夫婦は、行く先あちこちで


 すごーく融通を利かせてもらってるのだ。


  純粋な学問的好奇心から歴史探索をしているというと、


  どこに行ってもいろいろ親切にしてもらうことが多い。



  ホントはよそに出してはいけない資料を譲ってもらったり、


   撮影不可なものをと撮らせてもらったり。



  それをいいことに、「これください」はないだろう。


  私は一応日本人やぞ、 生まれだけは。


   ここは相手さんに迷惑掛けたらあかん国やぞ!


  

 「ほー、そんな国が何故に朝鮮出兵??


  人に迷惑かけまくりやないか!



 と夫に言われると困るが、


 時代が違うやろということでなんとか切り抜ける。



 そして、蜂須賀家政のことを調べるのなら


  「徳島城博物館」のほうに行った方が良いと人が教えてくれたので


   次は徳島城博物館をあらたな目的地としたのでした。


                                  つづく。

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