えみこのひとりごと(2010年~)

電話調査に答えて6点 2012.2

백강 문정사랑 2013. 9. 16. 11:01

これは韓国に住んでいる日本人には


 

同感度の高い話じゃないかと思うのですが。



 

 日本に滞在して韓国に帰ってくると


 

 日本で至れり尽くせりのサービスを受けてきたため


 

 韓国でのサービスにムッと来ます。 もうあっち行ってもこっち行っても。


 

 

 ここではしょうがないんだ、と自分に言い聞かせて


 

 そのうち慣れてきます。


 

  毎年日本から帰省して一ヶ月くらいは


 

  いつもそんな感じです。



 

 日本の店員さんって


 

  ホントに親切だよなあと思うのです。



 

 

    たとえば体験例:韓国の田舎のパン屋さんで


 

      8月の暑い盛りに生クリームの大きなケーキを買った後のことです。



 

   「家まですぐに帰れないから、ドライアイスもらえませんか?」


 

    「ありません」


 

   「ドライアイスが無かったら、せめて何か代用品でもいいので無いでしょうか?

     (ビニールに氷を詰めるなり)


 

   「そんなのありません!」


 

    と言って店の奥に入ってしまう。



 

 


 

   日本でケーキを買うと、夏でなくとも


 

  「お帰りになるまでどれくらいかかりますか? ドライアイスをお入れしましょうか?」


 

   って聞いてくれるお店が多いです。


 

   「いえ、近いから結構です」と言っても


 

  「お客様のお口に入る時までに最高の状態を保ちたいので、お入れします」と言われたりします。


 

   韓国の田舎では、客が頼んでるのに


 

   8月のど真ん中でもダメ!


 

   おまえ!サービス業ってもう一回


  足を運んでもらえるかどうかに


  命運がかかっとるんやぞ!


 

    

   そんな接客で、来月の給料あると思うなよ!


 

   


 

   と心が煮えたぎります、、、、、、  私自身も店員生活が長かったですから。 



 

   また、新品の電化製品が


 

  買って間もなく壊れるということが


 

   おそらく日本よりは韓国ではよくあります。



 

 というか、私は日本でいて、修理サービスにお願いしたことって


 

  ほとんど記憶がないのです。 



 

  しかし、韓国では、これが結構よくありまして


 

 その度に、ASセンターに電話です。


 

  買ってすぐ壊れたということからして


 

  すごく気分が悪くて


 

  そのあたりからして、もうすでに不満いっぱいです。



 

   しかし!すぐ壊れたという事実に関して


 

 『当社の製品の故障でご迷惑をおかけしまして


 

  申し訳ありません」


 

 という言葉は、ほとんど期待できません。





 

   ASセンターの交換手のお姉さん達は

  「それは私の責任ではない」と思っているようで


 

 私が「特別乱暴なことをしたわけではないのに


 

   すぐ壊れるなんてありえない!」 と言っても

  「私に言われても、、、、私が作ったわけじゃなし」 


 

  という雰囲気が伝わってきて、力が抜けます。


 

  でも、あんたはそこで電話受けてる以上は、会社の窓口なんだってば!!


 

   

 

  最近のASセンターの電話は、録音されることが多いそうですが


 

   是非是非録音して、公開して、


 

 どれだけ気の入ってない誠意のない受け答えをしているか


 

  みんなで検討してもらいたいくらいです。

  


 

   


 

 私は先週、掃除機が壊れたため、販売店に行き修理を頼みました。


 

  その掃除機のメーカーは、韓国の電化製品メーカーとしては


 

  最大大手といってもいいでしょう。


 

  アルファベット二つの会社名、 昔はラッキースターと言ってたあそこです。


 

  世界で一番エアコンのシェアが多いと自慢してるあの会社です。


 

  

  去年の冬前に購入したので


 

  AS期間の一年どころか、半年も使ってないモノです。

  イキナリ電源が入らなくなって


 

   使えなくなってしまいました。



 

   AS店はうちの町にはありません。


 

   掃除機を宅配で送って


 

  修理後に送ってもらうということもできますが


 

   それだと何日も掛かります。



 

   掃除機が使えない不便さが嫌で


 

   えいっと車で30分走りASセンターに持ち込みました。


 

  

  


 

   もちろん!


 

 「わが社の製品の故障でご迷惑をおかけしました」 なんて言葉はありません。


 

  ここでそんな言葉を期待してはいけません。


 

  


 

 どっちかというと


 

 「こんな大きなASセンターを作って、


 

  一年間無償でASをしてあげるわが社は実に良心的な会社です!」


 

  と言った雰囲気で、堂々と受付されました。

  



 

  20分くらい待機して、呼ばれた私の番号。


 

  担当の技師は、


 

  「センサー版が落ちてしまったんですね。


 

   多分どこかにぶつけた拍子に外れてしまったのでしょう」



 

  掃除機が掃除の折


 

 どこかにぶつかる可能性があるのは当然のこと。


 

 そのくらいの衝撃で、簡単に外れるなんて


 

  なんて造りがヤワいんだろう、、、、、


 

  と私は内心思っていました。


 

  


 

  まあ、いいか。 とりあえず直ったんだから。


 

  さっさと掃除機もって帰って


 

   家で仕事しよう。



 

  と思った瞬間、


 

  

 「ね、ちゃんと作動するでしょう!」


 

  と技師が、


 

  掃除機のスイッチをオンにしました。


 

    掃除機の背面にある排気口は


 

   座って説明を聞いている私の顔のまん前にありました。



 

   排気はモロに私の顔面に向かって

  

 ぶおおおーん!!!


 

   

   


 

   この、考えなしの技師!!! 

   許さん!!


   それまでのASへのたまった怒りと不満が爆発しまして


   怒りが頂点まで来ました!!



   こんなレベルの低い客サービスなんかしてくれんでもええわ!!


  壊れたら捨ててくれと説明書に書いとけ!! 


   

   韓国人は家電業界から撤退せえ!! 


  あんたらには、こんな細かいこと向いてないわ!!



 

    と心から思ったのでした。


   相手が自分の夫だったら、きっとその場で口にしているでしょう。


  もしかしてグーで殴ってたかもしれない。


   しかし、技師は私の表情の変化にも


   こちらの怒りにも全く気がついていません。 


  あんた、イキナリ顔面に


 掃除機の排気全開にぶつけられたら


  どんな気がする???


  技師の顔を見て  この男に言うてもしゃーない。 と思いました。


   

   ふふふ、、、、しかし 大企業のASセンターで修理を受けると


    その後、必ず、技師の評価をお願いしまーす 


    という会社の別セクションからの電話が掛かってくるのだ!!


    客をなめんなよ。



   案の定、今日携帯に


  「先週、修理をなさいましたよね、そのときの技師の接客に関して


     非常に満足なら9点か10点


   普通なら7点か8点。


   不満足なら6点でお答えください。」



 との電話がその会社から掛かってきたので



   「6点!!」


  と答えておいた。


 その理由もきっちり伝えておいた。




  評価の電話をかけてきたおねえちゃんは


  「排気がモロに顔に!


  それは本当に失礼しました。申し訳ありませんでした」


   というくらいのことは言えたぞ。


  


    正しく評価を受けて、正しく向上していこうじゃないか


    韓国電化製品界のみなさんよ。



   受付のお姉ちゃんも一緒に評価してくれというので


  そちらは10点と答えておいた。彼女は一生懸命やってた。




  私がこうやって、いろんなASセンターとやり取りをしているのを見た


  知り合いの韓国人は 


  「えみこさんって、何かある度に


   ほんとに元気に喧嘩するわよね。


   私だったらあきらめるわ、


   韓国製ってこんなもんよねで終わりよ」



   「そのあきらめが、韓国製をこのレベルに貶めてるんだよー!!


   ひいては韓国って国がたいした国じゃないって思ってるって証だよ!


   自分の国だから、自分が働きかけていくんだよ!」



   「だって面倒くさいじゃない、、、」




  私が、元気なせいもありますが


  「いいサービス」の気持ちよさを日本で知っているので


  どうにも諦めがつかないのです。


 

 私自身も長いこと販売員をしていました。


 私は接客がけっこう好きでした。 


 お客さんとに謝るということは、


 卑屈になることではありませんでした。


  サービスをすることで、自分の自尊心が高まるような


  そういう形態がこの世にあるということを


  身をもって知っているので


  サービス業についていながら


 気のない対応をする韓国人技師やオペレーターに


  「渇っ!!」


   となってしまうのでしょう。



  「お勉強が出来て、ホワイトカラーになるだけが道やないわ!


   立派な技術者や商売人は、


   めちゃめちゃ格好ええもんや!!


    

    ということを、韓国人が広く理解してくれたら


  子供達の将来の選択肢ももっと広がって


  小さいころから、あんまり勉強に向いてない子ってのが


  あまりムリさせられずに済むんじゃないのかなあ と思います。


  

  韓国を変えようとか、韓国人の意識を変えようとか


  大それたことは全然思ってないのですが


  体を使う仕事が卑しい仕事だという観念が


  もうちょっともうちょっと薄くなると、もっと韓国も住みやすいのになあと思います。