こんなこと、あんなこと

うちにテレビがないわけ2012.7.16

백강 문정사랑 2013. 9. 26. 09:56

我が家にはテレビがありません。


 7年くらい前まではあったのですが


 どうせ大して見ないし、


夕食後の時間をテレビに取られてしまうのも


  もったいないなと、


子供たちに読書環境を作ろうとしていたころ


  夫婦で相談して人にあげました。


  


  読書の時間を多めにとりたいからとか


  会話中心の食事にしたいから


  とかいろいろ理由はあるのですが


  実は私がテレビをなくしてもいいなと積極的に


  思ったのにはきっかけがあります。




  それはこの先生の本を読んだことです。




 


 


 

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寺門琢己先生という整体の先生です。



 

 東洋医学の知識を生かして


 

  現代の女性に理解しやすい形で


 

  健康なからだづくりの提言を続けてきた先生です。



 

 

 この方がおしゃれでイケメンというのも


 

 人気の一つの理由のようです。



 

 ワコールと手を結んで、


 

 下着のプランニングもしてたと思います。



 

  私はこの先生の著書を「かわいいからだ」以降


 

   新しいものが出るたびにずっと買ってました。

     (最近はチェックしてませんが)


 

  おもしろかったんで。





 

でも、人気が出て、多作になってくると


 

 新鮮味が落ちて面白くなくなってきたり、


 

 これってあっちの内容とほとんど同じだ、、と


 

 いうものもありますが


 

 それでも


 

 その中にこんなことが書いてありました。


 

 それが一体どこにあったのかはさっぱり覚えていませんが。




 

 うちの家にはテレビがなかった。


 

 だから年頃になって男同士で


 

 「タレントの誰々が、、、」という話になると


 

 まったくついていけなくて、


 

  

 という話でした。



 

 なぜこの話に惹かれたかというと、それは私が


 

 「メディアによる美の洗脳」って

 

  確実にあるなあと思っていた頃だったのです。


 

 

  まだまだ韓国と日本が


 

 こんなに「韓流」で太い交流が出来る以前


 

  相当前の話ですが、韓国で「ラブレター」(岩井監督の)


 

  がヒットしました。



 

  ヒロインは中山美穂でした。


 

  韓国風にいえば


 

  その当時の中山美穂はメディアで


 

  「日本最高の美女」の扱いを受けていたと思います。


  

   若い女の子が憧れ、高感度調査では上位ランキング


 

  そしてなんとなく質の高そうな映画とかドラマで主役を張る。


 

   これまたお高そうな憧れブランドのコマーシャルモデルになるなど。



 

  しかし、韓国では中山美穂は無名です。


 

  そういうオーラは通じません。


 

 この人は美人なんだからという前提も共有してません。




 

  「映画ラブレターが良かった」という韓国人男性に


 

  「中山美穂をどう思った?」と聞くと


 

  決まって「どってことない!」 


 

   という返事が帰ってきたのでした!!


 

  おいおい!日本最高の美女だぞ!!


 

  でも「ぴんとこない」というのです。



 

 

   またウォン・ビンと共演した深田恭子に対しても


 

  「顔はかわいいのに、スタイルが悪い!」


 

  という評を何人かの大学生の男の子から聞いて


 

  「はあー、韓国ではスタイルの良さを

  

  日本以上に重視するみたいだなあ」


 

   とそのずれを感じました。


  スタイルもそうなんですけど


  「深田恭子の持つ日本人男性に届く萌えポイント」が

 

  どうも韓国人男性の好みとややずれているというのも


  感じました。


 




 

   だから、日本で受けている美人というのは


 

  やはり日本のメディアに多く露出して


 

  「美しいといわれている」人。



 

   だから日本人だって、テレビでよく目にしなければ


 

   その人が美人だとは思わないかもしれない。


 

   「この人が美しいんですよ」という刷り込みを


 

   テレビを通して受けているわけで。





 

   そこで寺門先生の話に戻ります


 

  学生時代、アイドルというものをテレビで


 

  ほとんど目にしてこなかった先生は


 

  「美の基準」が相当独特だったようです。



  美の基準だけじゃなくて


  いろんなことの基準が社会軸よりも


  自分軸に忠実だったようです。


  男性がこういう風に「しっかりした自分軸」を若いうちに作るのは


  そうカンタンではないと思うのですが。



  私が知る「自分軸で生きられる男性」というのは


  大変感性の感度が高い人です。


  社会性を重要視する男性たちにとって


  それはそうカンタンなことではないはず




 

   寺門先生のお父さんというのは大学教授だったようです。

 

   高校卒業後、「整体の道に進みたい」という寺門先生に


 

   ご家族は驚き反対します


 


   「大学出てからでも」「学歴をつけながら、、」



 

    やりたいことが自分の中ではっきりしてた寺門さんにとって


 

   「大学」は遠回りの道にしかみえず


 

   整体の専門学校に行く道をすっぱり選びます。



 

  むかしから「からだのこと」にとても興味のあった


 

  寺門さんにとって、それは当然の道でした。



  寺門さんは整体の大家が書き残した書物で独自に研究を始めます。


  「おもしろいから」


  

  

    そういう話は


 

   私が1990年代にぼけーっと読んでいた頃は


 

   ただ「カラダのバランスを整える」為の話だったのですが


 

   現在母親という立場でこういう文章を読むと


 

   「どうすれば子供が自分の『好き』に気付けるか」という


 

    参考書にもなります。


 

  

   

 韓国のテレビにでてくる女性たち。



 

   「これが美しい!」とでもいわんばかりの



   カラダが細くて長くて、顔の小さい、


 

  そして顔の中でかなり鼻が高くて


 

    目の占める比重の大きい顔。 ですが。


 

   


 

   これを「うつくしい」と思わなくても


 

   別に構わないということ。


 

   自分が美しいと思わなくてもいい。


 

   誰かに決めてもらわなくても。


 

   ということ。



 

   「美しい」だけじゃなくて


 

   「えらい」とか「りっぱ」も


 

   人に決めてもらわなくても、良いんだよと思うのです。


   (えみこ完全にオタクの世界に入ってます!


     いえいえ!しかしオタクの能力は世界を救うのです!


   寺門先生なんかアンチエイジングですごい技術もってますからね)



   そんなこんなで


   もっと多様な顔と体系の人が


   ニュースを読むのならともかく


   韓国のメディアは


  どれもこれも「小枝のウエスト」で「狐のような逆三角形の顔」で


   「異様に目の比重が大きい」一様なルックスです。


   久しぶりにテレビでそういう人を見ると


   カラダ大丈夫か?しっかり食ってんのか?


   と思います。


  


  今はちょっと距離を置いておきたい


   と思い、うちにはテレビがありません。



    女の子よりも、大きく育ってしまった「男の子」の観念を


   変えるのって、難しそうだと思うので。


   

    まあ、これも考えよう。


    テレビを見て賢くなりました!


    テレビを見てこの情報を知りました


    って人もいるでしょう 。


    とにかくうちはそういう感じで


   ちょっとテレビとは距離をおいてるんです。


 


    私はうちの息子たちが好きになる人が

  

    「土から抜いてきたみたい」な


    生命力のある人だと嬉しいんだけどなあ。    


    まあ、これも親の勝手な思い込みかもしれません。


     「自分に合う人」の手をとってくれたら嬉しいなあと


     思います。



 

     こういう話を韓国人ママとしていると


    「なんであんたの関心はいっつもそっちなの?


     大学とか就職とか飛び越して?」


    といわれます。


   だって、一生の幸福度には、『大学」とか『就職」よりも


    いいパートナーの方が大事じゃないの???


    コッチのほうが長い目で見たときに


     人生決めちゃうよ



    という私の意見は現在決して韓国の大多数ではありません。


   あしからず。

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