本日は10月なんですね、もう。
韓国のお盆にあたる秋夕(チュソク)が終わり
都会から集まった親戚たちがそれぞれ散って行きました。
今回の秋夕連休は結構長く
うちのコたちも学校が水曜日まで休みです。
本日10月1日と3日がもともと祭日になっているので
間に入った火曜日がサンドイッチ休日となりました。
うちの近所で、今にぎやかに子供の声がしますが
おそらく都会から来た彼らも
木曜まで学校に行かなくてもいいから
おじいちゃんおばあちゃんの家で
のんびり遊んでいるのでしょう。
年寄りだらけの町に
ひさしぶりに子供たちの声が響きわたっています。
さて、私の今年の秋夕
韓国の農産物をはじめとする物価上昇のため
あれもこれも値段があがってしまい
各家庭での負担費用が一気に上がりました。
ええっ!ほうれん草一掴みがこの値段??
野菜のサンチュが肉より高い!
というようなびっくり仰天の価格がついたものも。
うちの義母の住んでいた家の近所には
独居おばあさんがたくさんいたのですが
ここ数年で、一人一人と抜け
(うちの義母のように病院暮らしをし始めた人、
そしてあの世に行かれた方)
そして残っているはずの数人のハルモニの顔も
今回近所に見えない、、、
何故?まだお迎えは来てないはずだけど。
それはあれです。
田舎での祭祀のためにだけ
大渋滞の中を死ぬほど苦労して家族がソウルを脱出するより
おばあさん一人をソウルに連れてきて
そっちでやった方が色々ラクじゃないか?
ということで
秋夕前に、お年寄りを都会に連れてくるという
逆の方向に向って
移動する家庭が増えているのでした。
村の中央の車寄せに
たったこれだけの車しか止まってない。
それで田舎の義母の家の周囲は
なんだか静まり返っていました。
この時期はあっちの家でもこっちの家でも
にぎやかに人の声がするのが常だったのですが。
うちは今年は
お餅も外で作ってもらい
(数年前までは全部家で作ってた)
とうとうジョンまで外で買ってくることになりました。
家で作るのはナムルと
魚と肉くらい。
長男の嫁さんと次男の嫁さんが
いつものようにささっと作ってくれます。
フタをあけて
中の写真撮ろうとしたけど
蒸気がもわ~
(見つかったら怒られるかも、、、
途中で開けるな!と。)
ちょっと霧が晴れた。
この旧正月までは
私と四番目の嫁が
三時間くらいかけて大量のジョンを焼いてたんですけどね。
別に二人して文句を言ったわけでも
「焼くの辞めたい!」といったわけでもないのですが
今年から外注です。
なぜかというと
うちの長男の嫁さんというのが
いまどきちょっといないくらい
「手の大きい嫁さん」なのです。
彼女が材料を調達してくると
結局三時間以上ぶっつづけで
ジュージュー焼くことになります。
お供えの量はそうたくさん要らないので
ほんとにお供え用だけなら
焼くのに一時間も掛からないのですが。
長男の嫁という立場では
「なにかが足りない」ということは
決して許されないことのようです。
結局我が家はこの10年.20年と
食べきれないくらいの料理を作りつづけてきました。
この時期まだまだ食品は傷みやすいので
下手すると翌朝には腐ってるということが何度もありました。
結局最後は大量に作った料理を
大量に捨てるということを繰り返してきました。
「作り過ぎないように!」と何度周りが言っても
そんなことば、長男の嫁には 馬耳東風。
「余るくらいなんだ! ないよりマシ!」
なのです。
そしてとうとうしまいに外注になったのですが
そうなると
たったこれっぽっちです。
ほんとにこんなんでいいのなら
私が家で焼いて持参しますが、、、
というたいしたことなさでした。
病院から義母を連れてきて
家族が集まって秋夕前日の晩御飯
この電気炊飯器は
普通の大きさではありません。
キャンプ場にきた学生の団体を
迎えてくれる食堂にあるサイズです。
うちの長男さんの奥さんの得意料理
アグチムです。
これに焼肉
そしてホンオチゲ。
メイン料理が三つでした。
それにくわえて、祭祀に使わない魚を
焼いて
なんだか先日行った上海での中国料理、
回るテーブルの上の料理を思い出すような
しなぞろえでした。メインだらけという意味で。
この日、食卓についた人数は30人を超えていました。
男と子供と客に先に食べさせて
嫁たちは最後に残り物を片付けます。
美味しいものはすでに卓上からは消えていることが多いです。
夫たちや子供の中で気の利いたモノだけが
「おーい!」と、先にお運び中の嫁の口に運んでくれます。
数家庭が集まる中
それだけ見ても
その家庭の日常生活が見えてくる場です。
あらいものだけでも
ゴミ捨てまでだと
すべて終わるまで一時間くらい掛かってます。
あまりにも「食べる人の人数」が多くて
最近では「使い捨て」の容器やお箸を利用するのですが
それも足りなくて何度もあらいものを繰り返します。
また、一食終わるごとに床を雑巾で拭きます。
これをしないと義母の目には
すべて終わったとは見えないようなのです。
嫁のうちの誰かがさっと気を利かせて拭きます。
(自分の家ではソコまでしてないとみんなが口をそろえます。)
うちの夫は数年前まで
このときの大量のあらいものを一手に引き受けてくれたのですが
それをやってると私に対する義母の心証が悪くなるのと
(家でも旦那にやらせてるんじゃないか疑惑!そのとおり!)
他の兄さんたちが全く何もしない中
うちの夫だけがマメに働くと
他の兄さんたちから
『自分に対する風あたりがきつくなるから辞めろ」と。
ですから
せっせとあらいものを片付ける私に
「いやーごめんね
やりたいんだけど
やったら色々まずいから~。
家でやるから許してね」
と言って台所を離れています。
うちは家では夫がたくさん家事を手伝ってくれるので
こんなにマメに大量のあらいものをかたづけることは
ほとんどありません。
まあこれも季節行事ということで。
ちなみにそのうちアップしようと思うのですが
我が家にいらしたzainiti74さんが
ご自分のブログで
私の夫のことを
「嫁にしたいくらいよく気がつく!」と
褒めていらっしゃいました、、、、
そのとおりです。
狭い家に入りきれないくらいの人が集まったので
私たち家族は自分の家に戻って眠り
またつぎの早朝義母の家に戻ってきたのでした
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