子供たちを送り出した後
庭から旦那が
「おーい 手伝ってくれ~」 と
呼んでいる声が聞こえます。
「おーさむ」
しぶしぶ出て行って
旦那さんの楽しい田園生活のお手伝いをしました。
熟れすぎた柿のへたをとって
甕にいれていきます。
柿の酢を作っているところです。
この甕は溢れているので
別の甕をもう一つ。
これはすでに一年漬かって濾したもの。
これをあと二年くらいこのまま醸造させます。
私はあんまりこういう作業が好きではありません。
自発的には絶対やりません。
しかも外はもう寒くなり始めていて
強い北風が吹いています。
自家製の酢が出来たら
だれが一番使うのかといえば
それはもちろん私ですが
三年後の話です。
それでも二人でやったのでかなりはやく片付いて
夫は急いで仕事に行きました。
その時私に、翻訳の依頼の電話が来ていました。
私はその会社と仕事をするにあたって
気分の悪いことが過去にあったので
その会社の責任者にそのことを告げていました。
「そちらの担当さんのやりとりの態度がすごくイヤなんです。
頼むときは急がせて、このくらいすぐやれるでしょって
べたべたと言葉で擦り寄ってきて押し付けていくくせに
なんとか都合をつけて急いで送っても
「ありがとうございます。受け取りました」のメール一本ない!
電話ももちろんない。
頼むときだけの一方通行。
私あんな担当さんと、お仕事するのイヤですから。
それできちんと翻訳料を入金するなら
それもまだ仕事だと割り切りますが
そういう仕事は
私にサービスで無料で、やってくれというものばかり。
さらに気分が悪いです。
たいしたことないからっていいながら送ってくるようなものは。
そちらで勝手にやったらどうですか。
翻訳サイトも大変上手になりましたよ。
きちんとした翻訳って仕事は、お金も時間も
かかる仕事なんだっていう認識が
ない人と仕事するのはイヤですから。
それとですねえ。わたしは自分の責任で請けた仕事は
きっちり責任をもってやるつもりですが
うちの夫に『えみこさんにやっといてもらえないかな』とか
『これもちょっと頼んでよ』みたいにしてきたお願いは
自分の仕事だと思っておりませんから!
ああいう頼み方をして、
『翻訳できたあ?』なんて聞いてきた日には
今後電話を着信拒否しますから、そのおつもりで! 」
とガンガン文句を言っていました。
この文章を読んだら
このえみこさんという人は
一体なにがそんなにプライドが高くて
こんなに高飛車なのだろう、、と思うかもしれませんが
韓国のど田舎で馴れ合いで翻訳をやっていると
これもあれも、とどんどんもってきて
「これくらい」「ちょっとだけ」が積み重なり
それが普通になってしまうという事態を招きます。
私はこの10年あまり、
そういう『奉仕翻訳」を相当やったと思います。
頼んでくるときの顔は皆同じ
「またこんどいい仕事回すから」
「来年こそは、予算をきちんと取るから」
でもこういうことを頼んできた人が
その約束を守ったためしがないのです。
ちゃんとした人は最初からちゃんとしてるもんで
ヘンな人は、ずっとヘンなんではないかと思うのです。
それでは、これからはこうしていこうと
その電話では責任者と
かなり建設的な話し合いが進んでいたのですが
この話を横で聞いていたうちの夫は
その30分後、家に電話をかけてきて
「あ!こんにちは えみこさん
朝方はお忙しいところ
わたくしの趣味生活のための
柿のへたとりを長時間手伝ってくださって
まことにありがとうございました。」
「あんた、私があんな電話してたから
イヤミでこの電話掛けてきたわね、、、!」
というと
「いや、違う。そうじゃなくて
ほんとに朝、手伝ってくれてありがとう
おかげで早く綺麗に片付いたから。」
と笑っていました。
「また、手伝ってあげるわよ」
と私は思わず笑いながら言ってました。
お互いに気持ちよく過ごすためには
「ありがとう 助かりましたよ」は
家族であっても必要だと思うのです。
私は実は今でも「奉仕翻訳」結構やってます。
でも、それは自分が「この人助けてあげたいな」と
思ったひと限定。
こっちも生身の体ですから、
オールオッケーというわけにはいきません。
こどもが三人もいるので忙しいのです。
でもそういう人とのやりとりは
お金をもらわなくても大変気持ちが良い。
見えないけどお金以外のなにかは
やり取りしているのだと思います。
感情はこまめこまめに出していく。
自分で感じたことを、なかったことにしない。
もしその感情が「怒り」であっても、
それをちゃんと説明する論理をもって語れば
相手にも決してそれほど悪く思れないのだというのが
私の経験則です。
相手に向って「怒る」
または「気分が悪い」ということをアピールする行為は
実は私は「自分自身のため」にやっています。
これでなくなる取引先なら
すっきりお別れした方が、
自分にとってもラッキーなのだと思います。
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