週末に、日本から叔母がソウルに遊びに来たので、会いに行ってきました。
この叔母は、ほとんど私の「育ての母」で、とても強い影響を受けました。
叔母はすごく元気なおもしろい女性です。
自称「阿波のセレブ」だそうで、確かに60過ぎても綺麗で楽しい人です。
いえ、私の母生きているんですが
離婚して出戻って来て、我が家で同居していた叔母の口数と存在感が、母に比べて圧倒的で
この人の「こうせな、あかん」 「こうしたら、あかん」j砲撃を無数に浴びて育ってきたというだけで。
口数の多い、早口の、口八丁手八丁の、その分ビジネスの能力も高い人なので
彼女が関わった店は、いつも大繁盛です。
私の実母は、おっとりとした性格で「因幡の白兎」の昔話を
ゆっくりと孫にしてくれるような人で、全然叔母と違います。
叔母のの話はいつも楽しく
必ず話にオチが付き、笑って終わるのです。
この漫才のような話芸に慣れていた私は、
「話は笑うてもろうて、なんぼや」 「おもしろないはなしは、したらあかん」
「あたまがええより、芸の一つでももっとる方が人間上や」
みたいなメインロードとは言い難い価値観。
日本の関西地方局部に蔓延する
「おもろない人間は価値がない」みたいな、間違った価値観!を子供の時から、刷り込まれていたと思います。
私が大人になって分かったのは
「おもろない人間に価値がないんやなくて、
おもろい人間はそこにいてくれるだけで、人を楽しい雰囲気にさせてくれるありがたい人や」
ということですね。
そのせいか、我が家は親戚が集まると大宴会、
5時間カラオケノンストップみたいなことになります。
ここに大公開。
これは私が日本でした結婚式のスナップです。
この扮装は全員、私の父方の叔母たちです。
こういう家なんです。
こういうことができる人間に価値を置く家なんです。
この芸だれか引き継いでくれませんかね。
私は死んでもしたくありませんが、
このまま埋もれさせるには惜しいほどの爆笑度なんですよ。
現代人が身体感覚をなくしていく今日この頃
「ハラを抱えて笑える」芸というのは、保存記念モノではないでしょうか。
こっちは阿波踊り、踊っているのがうちの父
三味線が、今回やってきた叔母。
太鼓が叔父。
あと踊り子さんにうちのお姉ちゃんと弟と
親戚一同。 ちゃんと踊りの衣装持参なんですよ。
みんな役者です。
しかもこの叔母、私の結婚式だと言うのに
結婚式中、4回も着替えているんです!!
私のお色直しは3回だというのに!
「なんで叔母ちゃん 、人の結婚式に新婦よりお色直しが多い?」
と聞くと
「衣装になるような服がいっぱいあるから見せなあかんやろ」
「( ̄□ ̄;)」
そんな明るい叔母との食事とおしゃべりは、楽しい楽しい。
二人で季節に合ったサムゲタンを頂きました。
(もち米を入れ込んだ鳥のスープです)
たくさんリフレッシュして田舎に戻ってきました。
叔母本人の写真をこうしてネット上にあげたら、、、おそらく叔母は
「なんでこんなちいっちゃい写真しか出さんのか?
私もっと美人やで。
もっと大きいものを選ばんか!」 というに違いない。
だいたい大昔に、笑いを取ろうとした扮装の写真なんかアップされるとは思っていないだろうし。
そして私の父も
「お父さんの写真はいいモノがもっとあるから
惜しまずに、世間の皆さんに見せてあげなさい、ケチったらあかん
わしほどの男前はなかなかおれへんで」
というに違いない人なのです。
そしてこうして親戚の写真をアップしている傍らで夫が
「うちの奥さんは、なんで他人さんとかばっかり、インタビューして。
自分もソウルの教育ママに出演してあげるよ。
写真はこれがいい!」
といって、自分のプロフィールファイルを引っ張り出して、彼お気に入りの一枚を選び出しました。
「はいはい、そのうち出してあげるから」 となだめました。
出たがりの親と親戚に、出たがりの夫。
私は大昔、人と話すのが苦手な
机の下に潜っているおとなしい子だったのですが、
こうして周りの色に素直に染められ、
そして韓国みたいな押しの強い人の多く国にすむことになり
とっても社交的な性格になってしまいました、、、、
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