こんなこと、あんなこと

ものの見方というものは2011.9

백강 문정사랑 2013. 9. 9. 09:49

先日、秋夕の席で、私の兄嫁さんの一人が私にこう言った。

 「あんたんとこの夫婦仲がいいのは、嫁に経済力があるからよ!!」


 

  こう断言した。



 

 「いつも嫁さんにマメに話しかけて、笑わせようとして、ご機嫌とって


 

   あれはね、絶対あれよ、あんたの稼ぎがいいからよ!」



 

 と兄嫁さんは私にそう言った。



 

 「そ、そうでしょうか、、、、」



 

 と私は顔を引きつらせてお茶を濁したが


 

 このことに関して、あとあと深ーく考えた。


 

 韓国人の思考というものについて、考えざるを得なかった。



 

 私が思うに、うちの夫婦仲がいいというか、会話が多いのは


 

 別に私の稼ぎのせいじゃない。



 

 ソウルで夫がサラリーマンしてたとき、私は簡単なアルバイトくらいしかしてなかった。


 

 でも、いつも夫がさっさと帰宅してくれたので、子供三人つれて、手をつないで


 

 毎日近所の山に登っていた。 



 

 そんなパパってそういないから、うちの夫は近所ですごく有名だった。


 

  会社である程度高い位置にいて、自由が利いたので


 

  日によっては夕方4時くらいに帰宅して、


 

 「おーい、山にいくぞ!」だった。


 

  夕方4時は主婦のおしゃべりタイムの真っ只中である。

 

  そんな時間に、家族でお出かけする我が家は非常に特異な家にみえただろう。


 

  うちの夫は愛妻家として有名だった。


 

 




 

  私の稼ぎが良かろうが悪かろうが


 

  うちの夫婦はいつも、顔をつき合わせてはああだこうだと言ってるんだけど。



 

 

  これを韓国人女性が見たときに


 

  「何故あそこの夫はあの妻をあんなに大事にするのだろうか??  


 

   あの奥さんがそんなに魅力があるともおもえないわっ!!


 

   そうだ稼ぎがいいのね!!」



 

  というとても単純な結論に到達するようだ。


 

  人は自分のものさしでしか世間を計ることが出来ない。


 

  どんなものさしをもつかで人生の見方ってかなり決まってしまう。






 

 また、私はなぜか子供に好かれることが多い。


 

 結婚前からそうだった。


 

 実家の近所の幼稚園児三人が、朝も晩も私に会いに、我が家をおとづれていた。


 

 多分彼らが我が家に遊びに来た期間は4年を超えていると思う。


 

 そのうちの一人は、「えみちゃんのことを、僕のピンクレンジャーにしてあげる。」といってくれていた。


 

 来る前は「えみちゃん、行っていい?」と必ず断りの電話が事前に入る礼儀正しさだった。



 

 


 

 なぜか私にいつも子供がなついてくることに関して


 

 私の母なんかは

 

 「あなたは頭が子供と同じだから」 という一言で形容する。


 

  それでいいと思う。 私は頭がこどもだから。



 

 


 

 韓国で生活しながらもやっぱりよく子供たちが引っ付いてきた。


 

 結婚当初小学生だった、夫の姪っ子甥っ子たちは


 

 「チャグンオンマ(おばさん)大好き!! 」といつも歓迎してくれて、まずは彼らと仲良くなった。


 

 いまでも嫁同士で話すというより、こっちの群れで私は遊んでいる方が楽しい。




 

  そんな私にある韓国人ママが、こう言った。


 

 「おかしい、なんでうちの息子は、あんたの家にばっかり行きたがる訳?


 

  別に、あんたそんなに美人だってわけでもないのに???」



 

 と実に不思議そうに、自分の息子が私にばかり甘えてくることを愚痴った。



 

 そして私がしんどくてソファに横になっていた時、彼女ははっとして叫んだ!


 

 「分かった!!あんたさ、下からみるとえらく美人に見えるのよ。


 

  今、寝っころがってるとこみて分かったわ!!


 

  だから子供たちがみるとあんたきれいに見えるのよ!!」




 

  彼女は非常に納得したようであった、、、、、


 

 つまり人気がある人は、美人でないとおかしいという


 

  彼女の思い込みをようやく納得させられたということで。


 

   すみませんねえ、不可解な思いをさせて。




 

  こういうことに何度か出くわして、


 

 私は「韓国人はあまり物事を細かく複雑に考えないようだ。


 

  日本人には想像もできないほど、単純に簡単に考えるのかもしれない」


 

 と思うようになった。



 

 と分かっていても、今でもやっぱり驚く。


 

  そうか私は収入が無くなったら夫に言葉もかけてもらえなくなるのか、、、、


 

   そりゃあ大変だな。 


 

   愛されなくなっちゃうのか、能力がないと。




 

 ということは、韓国人女性って、すごいストレスの中で生きてるよなあって思う。



 

 能力があるとか、美人であるとか、お金があるとか、

 

  そういうことが幸せを保証するという思いがすごく強いのなら


 

 それを失うことは、恐怖だよなあ、 しがみついちゃうよなあ。



 

 でも、幸せと女性の能力って、相関関係があるようで、ないようで


 

  そんなにはっきりイコールで結べるものではないと思うのですがね。




 

  まあ、そういうことがあって、以上のことの裏を返せば、


 

 韓国人と付き合うということは、


 

 つまりあまり難しく考えずに


 

  心を開いて、さわやかな声で挨拶し


 

  いつも綺麗に

   (見た目大事!)


 

 

   ということで行けば、それなりに楽しい

 

  韓国ライフが送れるということでもありますわね。


 

  と思ったのでした。   



 

 



 

 また、別の話ですが


 

  韓国で子育てしながら


 

 なぜか「化粧の濃い保母ほど、子供の面倒をマメに見る法則」 とでも言うべき傾向がありました。



 

 つまり、日本なんかだと


 

 格好にかまうよりも、エプロンつけて子供の面倒みることに没頭するような


 

  すっぴんの保母さんの方が受けがいいのでしょうが

 


 

 韓国でそういう保母さんに預かってもらうと、


 

 どうもすべてにおいて気が利かない。 化粧しないひとはのそーっとしている。


 

 5時の帰宅時間前にマスカラ塗りなおすような化粧の濃い保母さんのほうが


 

 子供に関しては気をつかってて、連絡帳なんかの記載も細かいよなあと


 

 いうのが相関性として見えてきました。



 

  つまり綺麗にしていること=いいことという社会的認識があったりして


 

 そういうあたり、韓国って日本よりアメリカに近いような感覚がありますが


 

 太ってる人は能力が落ちるみたいな。



 

  まあ、太っててもやせてても、化粧が濃くても薄くても


 

  いい人はいいですから、あまり人をパターンにはめ込まずに、先入観にとらわれずに


 

  自由にお付き合いして、これからも楽しい韓国人のお友達を作りたいなと思っています。


 

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