えみこ書評(2010年以降)

脳からストレスを消す技術2011.12

백강 문정사랑 2013. 9. 11. 11:09

書籍の紹介です。


  「脳からストレスを消す技術」  有田秀穂  サンマーク出版


      -セロトニンと涙が人生を変えるー



  帯には、


   フジテレビ「エチカの鏡」で大反響! 

 一日五分で効果が出る驚きのストレス解消法


 

 とありますね。


  著者は日本在住の方には知られた先生なんでしょうか?



  

  著者は


 ストレスに勝とうとしてはいけない!


 と主張します。



 なぜなら人はどうせ、ストレスに勝てないから。




 「ストレスフリーをめざそう!」

  

  これも先生に言わせるとダメだそうです。



  ストレスは決してなくならないから。



  じゃあどうすればいいのよ!

  

 ということになるのですが


 

  ストレスを受けても


 そのストレスを消せば良いそうです。



 「ストレスに強い人」というのは


 「ストレスを感じない人」ではなく、


 『ストレスを上手に受け流し、


 自分に来るストレスを適度にコントロールできる人」



  のことだと定義します。



 ストレスにも大きく分けて、二つの種類があり


 一つは、身体的ストレス、(暑い 寒い、 お腹がすいた)


 もう一つは、精神的ストレス。


 後者を本書では脳ストレスと呼びます。



 この二つのストレスは、身体における伝達経路が違うそうです。


  脳ストレスの解消に絞って、


  解説されていきます。




  

   有田先生の主張する脳ストレス解消法は二つあります。



  セロトニン神経を活性化させるために


  一日5分、太陽の光を浴びて、リズム運動をする習慣をつけること。


 

   もう一つは、週末号泣のススメです。


 ストレスの解消には「笑い」よりも「涙」が効くということです。



  


 

脳からストレスを消す技術/有田 秀穂
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 ここで言う涙は、「情動の涙」であることが


 脳的な変化を起こす条件だそうです。


  玉ねぎ切って出る涙じゃだめだそうで。




 「泣ける映画」でも「泣ける話」でも


 なんでもいいので


 どわっと「感動の涙」を流すことが


 脳をストレス状態からリラックス状態へと


  スイッチングする効果があるそうです。




  人間は、「社会的」な存在です。

 

  社会と接することで、精神的ストレスも生まれますが


  ストレスを感じている脳の中に、


 それをリセットする機能も同時に備えられているということです。



 人間が「社会的存在」であるために


 人との関わりの中で傷つくこともありますが


 人との関わりでそれを癒すこともあります。



 脳的に見たときに


 「誰かのためになにかをしてあげる」ということは


 実は自分をもっとも幸せにする方法」


 であるようだと著者は最後に書いています。



 「タッピング」という方法で


 施術者が患者の背中を叩いていくと


 「タッピング」を受けている患者のセロトニン濃度だけが


 上がるのだろうと予測されていたのですが


 実は施術者のセロトニン濃度も一緒に上がるそうです。



  セロトニン活性化のためのリズム運動と


  週末号泣による脳ストレスのリセット。


  これだけだったら、他の脳科学者の先生達も良く似たことは


  おっしゃってるんですが。



 


  他に対する愛情が、結局自分までも癒すようだという


  最近になって分かってきた「脳の機能」まで含めて


  紹介されていることが、


  この本全体のクオリティをあげているのではないかと思います。