えみこ書評(2010年以降)

なぜ韓国人は成功するのか?2012.7.10

백강 문정사랑 2013. 9. 26. 10:00

超格差社会・韓国 (扶桑社新書 56)/扶桑社
¥735
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 2009年の出版ですが


 

 現在の韓国の問題点を


 

 羅列し、説明した本です。



 

  韓国の教育戦争の実態


 

  過酷な競争社会


 

  農村と都市の格差など


 

  広く扱っています。



 

  そのすごさは、こうして新書になって改めて数字として見せられると


 

  住んでいる私のような人間でも


 

  韓国のたいへんさが再認識されて


 

  はあー韓国って大変な国なのね、、、、


 

  とヒトゴトのように言ってしまいそうです



 

   著者は韓国生活歴の長い企業家の方のようで


 

   お知り合いにたくさんの韓国人がいるのも


 

   内容から伺え、生活しているからこそわかることも


 

   たくさんちりばめられていて


 

   「韓国」を扱ったものの中では良書だと思います。



 

    韓国人のご友人の給料の中の5割?いや7割が


 

   子供の教育費に消える!という話や


 

    塾(学院)に子供を送るのに


 

     一科目で100万w(約8万円)という話なんかは


 

    そうーだろ そーだろ と納得です


 

    お付き合いしている方々の層を思えば。




 

   同じ韓国でも、ど田舎で暮らしている私にとっては


 

   「いや!あなたの見てるソウルはエリートのソウル


 

     本当の格差はそんなもんじゃない!」と

 

    いうつっこみも出そうになりますが

 

    それは多分暮らしている地域と層の違いだと思います。



 

   なにせ私は本書で最高の被差別地域と称されている


 

    全羅道在住ですからね!


 

   


 

    これだけ韓国が日本に注目されて来ているのだから


 

   いろんな人の書く「韓国」があっても良いと思います。



 

     さて、この中には韓国のしんどさ 韓国の強烈さが


 

     うまく書かれていて


 

     多分日本にお住まいの方からは

  

   「大変な国なのね、、一体こんな大変な中でどうやって

 

    子育てしていくんだろう??」


 

     と思われるような事実が羅列されています。



 

    韓国財閥企業のトップの権限は強大で


 

    「鶴のひとこと」ですべてのことが 


 

     決まってしまうこと



 

     トップがすべて決められるシステムだからこそ


 

    なにもかもが素早く進むから


 

    今まではなんとかなってきたが


 

     これから三代目が継いでいく時代

 

     トップに立つ人間が「ダメダメ君」だったら?


 

    

      アメリカのエリート大学の博士号とか

 

      MBAとかいろーんな金看板をぶら下げてても


 

      実際の企業経営は学歴で決まりませんから


 

      世襲制を続けていく韓国の財閥企業が


 

       これからも上手くいくかどうかは


 

      見通しが暗い という予想も著者は立てています。



 

      あと「南北統一がなされたら?」という著者の問いに


 

    「混乱が怖いから


 

    アメリカかオーストラリアに一時逃げる!」


 

    というお知り合いが多いのも真実味があって笑えます。



 

     私も韓国人の知り合いに


 

   それを質問すると


 

   「北の人を助けるために奉仕したいわ」という人は


 

    皆無で!


 

    「 家の値段が下がったらいやだわ!どうしよう。


 

    できたら統一して欲しくない!」


 

   なんて言葉ばかりが聞こえてくるのは


 

   えみこの人間性が低いせいでしょうか??


 

    類は友を呼ぶということで。




 

    三年前の本ですが


 

   韓国の大まかな流れは変わっておらず


 

   今年の頭から、やたら校内暴力と自殺が


 

   目にみえて増えてきたなというくらい。


 

    

   「現代韓国」を知りたい人はどうぞ。



 

    著者は、韓国人はとにかく動く


 

    英語使用圏への早期留学にしても


 

    海外移住にしても


 

     あまり深く考えてやっているわけではなく

   

    「とりあえず行ってから考えよう!」のノリで


 

     走りながら「これからどうしようか?」でやっていると評します。


 

  

    同感です。


 

    やる前にいろいろ考えないのです。韓国人。


 

    だから失敗する人もたくさんいます。


 

    


 

   そういう現実を見て思うのですが


 

    韓国人が成功するのは


 

   少なくとも「一時的にでも成功したように見える人」が


 

   続出するのは


 

   

    彼らが 「過去に執着しない」


       「原因分析をすることに、


        神経をつかわない」



 

    その反面


 

    徹底的に 未来にフォーカスする!


 

 

    から成功するのではないかなと思いました。



 

   それが欲からであれ、復讐心であれ、嫉妬であれ


 

   とことん「なりたい自分」や「欲しいもの」だけを


 

   考え続ける。


 

  


 

    その結果が、あの成果なのかもしれないなと思いました。


 

    しかもこの国の人たち、あまり反省しないですしね


 

    そしてすぐ忘れる!   


 

   住んでみるとこういう性格の人というのは


 

   なかなか付き合いやすい人だと思います。   



 

   成功者の条件は「思考が単純!」であることだと

  

    いう人がいますが、

 

   そういう意味では韓国人は


 

   成功者の資質をもっているのでは


 

   ないかなと思います。


 

    これ韓国人を褒めているのだ!ということをご理解ください!