ひきつづき2008年に
北朝鮮から脱北した女性による二時間の講義がありました。
この女性は、北にいた時
軍人だったそうです。
お父さんは大学教授だったそうです。
韓国での生活期間が4年だから
年齢は4歳 と自己紹介していました。
今では脱北女性の団体を立ち上げて
運営しているというやり手の女性でした。
とてもキレイな人で
「芸能人みたいだっていわれます」 と自分で言ってたくらいです。
どうやって北から逃げてきたかという話から始まります。
この画像、真っ黒すぎて
とても見られないと思いますが、、、
北朝鮮から北経由で逃げてるんですね。
それで中国にわたって
中国の内陸を伝って
東南アジアに行って
そのルートで韓国に来るまでに
一年半くらい掛かったそうです。
しかし、命からがらの脱出劇??かというと
なんか最近では「事情が違う!」と講師は笑います。
「最近は北もお金次第でね
国境付近を警備している兵士にお金渡すと
彼らはガイドに変身して
こっちがいいとか、コッチが深くないとか
すごく親切に案内してくれるんですよ!」 という。
彼女が脱北した後、
ご家族がひどい目にあったのでは???
というのも、私を含め会場にいた人たちの不安だったのだけど
それも
「それは1990年代に一年の脱北者が60人くらいだった
時代には、そうだったかもしれないけど
いまや一月200人が脱北する時代ですからね!
呼び出されて毎日始末書というか、反省文書いているくらいですよ」
と 明るく言う。
これは他の場所で撮ったものだけど
北朝鮮の脱北者の数の推移だ。
どんどん増えてて、高値安定といった感じ?
彼女が最初に韓国に来たとき
食堂で働き始めたそうだ。
大学教授だったお父さんの一月の給料が3800ウォン
韓国の物価に直すとそれは一月1200ウォン(100円ありません!)
だから韓国の食堂で働けば
一時間5000ウォン(350円)くれるなんて
夢みたいな話だったそうだ。
ところが三時間でクビ!
普通の韓国語が分からない!!
たとえば韓国ではご飯下さいというときに
「コンギパプください」 または「コンギください」とか
「コンギ一つ!」 とかいうのですが
彼女にはそれが何か分からない。
コンギというのは韓国語で空気という意味なので
「なんで空気くれっていうわけ??」
民族のねっこは同じかもしれないけど
これだけ長くブンダンされてると
全然環境が違う!
たとえば、韓国で一番人気のある炊飯器のクックは
「炊けました」とか
「保温します」とか
まあ、これが饒舌なのですよ、炊飯器のクセに。
彼女はコレを見たとき
「す、す、炊飯器がしゃべったあーー!!」と腰を抜かしたそうです。
また、韓国の道端に書いてあるセールの文句に
「爆弾セール」 というのがあります。
これはむちゃくちゃやすく放出しますと
だれもが理解している内容なのですが
北から来たばかりの彼女には
「爆弾をセールしている!
韓国は戦時中なのか!!」 と映ったり
まあ、韓国に慣れるまでは
いろんなことがあったそうです。
しかしいまや人気講師となった彼女は
「昔は100万wくれるといったら夢のようだったけど
いまや、100万wくらいじゃどこにも行きません!」
「いまでは現代のソナタという車に乗ってますが
これも昔、北で自家用車もつなんて考えられなかった。
いまやソナタなんて
牛(ソ)でも乗る車よねって感じですよ」
ということで
大変面白くご自分の体験を語った。
ので、子供たちには大人気
休憩時間には「サインしてー!!」と子供たちに取り囲まれ
写真をバチバチ撮られていた。
右下の司会のお姉さんが
「席に戻ってくださーい」 と懇願している姿。
これが北朝鮮の一般的な家庭の間取り
4人家族で
7坪くらいが標準だという。
こんな感じ (これはよそで撮って来ました)
テレビは結構どこの家庭にもあるとのこと。
基本的に一チャンネルしか見られないけど
ちょっといじったら南の放送を見ることが出来るので
なんだかんだいって
みんな南のドラマも放送も全部見てる
だから南の人民が苦しめられて
ひどい暮らしをしてるなんてことは嘘だってことくらい
もう誰も彼もが知ってるということでした。
また、北朝鮮のお母さんと携帯で通話している!
というので、それは一体どういうことか??
と質問した人がいました。
私もそれはすごく気になってたので
聞いてくれてありがたい。
まず、彼女は南で稼いだお金を
中国の口座に入金しています。
そして北朝鮮と中国を行ったりきたりする
ブローカーという人たちが
北朝鮮のお母さんを中国旅行に連れて行ってくれます。
そこでブローカーの手数料30%を引いて
お母さんにお金を渡してくれるそうです。
一年に500万w送金してるといってました。(約35万円)
そのせいで、彼女の故郷では
彼女は「ものすごい孝女」という扱いを受けているそうです、、、
また中国に行った折にお母さんは携帯を購入し
普段は隠してあるそうですが
まあ、お母さんがちょっと高い所に行けば
通話できるので、
南から北朝鮮の国民と携帯通話することが可能だそうで
お母さんにも脱北をすすめているそうです。
この女性以外の脱北者の話を聞く機会もありましたが
そちらは「一族すべて脱北」してきたので
なんの心配事も心残りもない!と断言していました。
北朝鮮でもいまや「市場」という場所ができ
人々は売れるものを
自転車に積み込んで、売りに行く。
北朝鮮にハンバーガ屋さんもある!
でもこのハンバーガー
米一袋より高いので
買える人は限られてるそうです。
彼女は
どれだけ北が
ひどい国家であるかということを
切々と語りました。
自分が軍人として体験した
北の軍隊の軍備力の弱さ。
韓国の武力とは比べ物にならないことは
もう北でも分かっている
あるのは核だけ。
だから
、「アメリカとの軍事協定を絶対に緩めてはいけないんですよ!」
と彼女は強調する。
あれれ?? そっちの方に話をもっていくの?
私はちょっと意外だった。
とにかく大人気の彼女の講義が終わって
ママたちも子供たちも
一様に「面白かった!」で幕を閉じたのですが
この講義を聞いたあとの、ママたちとの話で
ひと騒動あります。
'こんなこと、あんなこと' 카테고리의 다른 글
安全のために引っ付ける2012.8.1 (0) | 2013.09.30 |
---|---|
なぜ韓国を愛するのか?2012.8.7 (0) | 2013.09.30 |
北朝鮮から掘った第3トンネル2012.8.7 (0) | 2013.09.30 |
「恐怖心」の強い韓国のママたち2012.8.7 (0) | 2013.09.30 |
[ウリ」って何だろう?2012.8.7 (0) | 2013.09.30 |