実は私はここ数日、仕事の一環で
小学校の英語授業を見学させてもらいました。
学年とクラスを変えて三時間の見学だったのですが
こっちもかなりびっくりしました。
塾じゃなくて、
田舎の小学校の公教育での英語教育です。
小学校高学年になると
ネイティブスピーカーに週三回くらいの授業を受けています
その授業では
教科書の中身を、英語で質疑応答していたのです。
クラス全員、
それができるわけじゃないのですが
中にちゃんとできる子が数人いるので
先生との対話が成り立ち
授業は成り立っているのです。
何言ってんだか分からない子が
ぼーっとしているのは
数学や歴史の授業もおなじことでしょうが
その差が
すごくはっきり現れるのが英語のようです。
韓国では小学三年生から英語の授業が
はじまりますが、多分、学校教育の英語で、
「英語で会話」が出来るところまでは
能力育ててはくれないです。
だからこの授業で、
英語でやり取りで来ている子というのは
別のところで英語にたくさん触れている子です。
塾であれ、家庭教師であれ、
家庭でのインプットであれ。
他には、自分で関心があって英語にはまってる子とか。
うーん、韓国の教育って。
体育、音楽、英語、数学、
これどう考えても、学校で教えてないことを
いきなり
「さあやってみて!」と
評価することがよくあります。
またこれがイキナリ高いところを望むわけです。
なんで学校で教えてないのに
学校でそれを試験するの??
と思っても
韓国ではずーっとそれが通っているのです。
「韓国の教育おかしいわ!」と文句いっても
すぐにどうにかなるわけではありません。
韓国の学校教育のこういう実情を鑑みて
「私教育」なしでは難しいと思った
ママたちは、私教育に対する依存度が
ぐぐっと上がるわけです。
とりあえずは韓国で育てる以上は
韓国のシステムの中で
頑張るしかないわけです。
韓国の教育システムが「おかしい!」『間違ってる!」と
いうのならそれこそ学校に送らず
家で『ホームスクール」でもすることになりますが
家庭で親が教えるということが
どれだけ大変なことか!!
やってみると、多分「学校はありがたいところだ!」と
になると思います。
私は今回、仕事の取材で
小学校の英語授業を見学したわけですが
自分の子供たちが塾じゃなくて
学校の!英語で(それもこんな田舎の!)
こんなレベルの高いことをやってるとは
実は全然知りませんでした。
今年赴任した英語のネイティブの先生が
やる気のある元気な女性なので
特にそうなっているそうです。
去年までいたしおれかけのネイティブの英語教師の男性は
そんなことはしてなかったと娘が教えてくれました。
「あの人はもっぱら本を丸暗記させること専門だったよ。
英語で質問して返答させるなんて
全然やらなかったけど?」
私の見たところ
明らかに
「全く理解できてない子」というのが
クラスのなかにいました。
ネイティブの先生、
そんなに難しい単語使ってないんですよ。
書いてみたら、みんな理解できると思う。
でもホントに「英語の発音」なので
「英語に耳が慣れてない」と
何言ってるのか分からないんだろうと
思います。
うーん。 写真撮影をお願いした
私と同年代の韓国人男性カメラマンも
「今の小学校って、すごいことやってんだな
自分たちの小学生の頃とは全く違う!」
と言ってました。
彼らも中一でアルファベットから始めた世代です。
どっちにしても、
日本の公教育の英語とは
桁違いだよなあ、、、、と私は思ったのです。
日本でも、英語に力入れてる私立の小学校では
このくらい普通にやってるのでしょうが
田舎の公立小学校で、ここまでやらせてくれるんだったら、
ある意味、韓国ってなかなか良い国なんじゃないかと
個人的に思いました。
韓国の公教育で求めるレベルが
比較的高いとしても、
イキナリ教えてもないようなことを試験するとしても
それが事前に分かってれば、
子供が大きくなる前に
そのレベルを想定して準備しておいて
本人がついていけるようなら
あとは環境がそれなりにびしびしやってくれるわけです。
じゃあ、ついていけない人はどうなるのか?
というと、それが韓国の問題点でもあり
厳しい部分でもあります。
英語の授業で
はっきり発言している子供たちは
英語の成績だけが良いわけではないようです。
なぜかというと、
英語で発言する内容が
これまた難しい。
使ってるテキストにえらく抽象的なこと書いてある、、、、
母国語でもある程度の高い能力がないと、ついていけない。
っていうか、この年齢でこの内容を母国語で
トーキングさせたところで
どれだけ話せるだろうか?っていうような
内容のテキストでした。
それをイキナリ英語でやっちゃうってことが
また韓国らしいというか、、、
韓国の教育って
「全科目出来ないとダメ!」
といわれるんですけど
うーん、確かにねえ。
とにかく仕事がらみで、
小学生の英語授業にもぐりこんだのですが
いい勉強になりました。
記事は、変更がなければ
来年2月発売の雑誌記事になりますので
発売時期にまたブログでお知らせします。
うちは長女が今中一で
来年末っ子が小学校入学ですが
この期間にも韓国の教育、いろいろ変化しました。
教科書も来年の小一からまた!変わるそうです。
統合学習に向けた、科目の境目のない教科書を
ということらしいですが
そうなるとますます個人の読解力と高い理解力が
要求されることになりますね、、
と昨日スンギくんの公文の先生と
話しました。
まあ、「韓国の教育がコロコロ変わるから」
「どんどん難しくなるから」
こそ、
どんなに政策が変わっても、
切り口が変わっても
揺れない
しっかりした基礎能力をつけることが
大事ですよね
と先生と話したのでした。
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